さつき会55周年記念事業シンポジウム パネリスト紹介2 中野香織さん
服飾史家である中野さんは、修士時代にイギリス文化とスーツの関係について研究を始め、現在は執筆活動や講演、大学の講義に大忙し。当初はファッションのアカデミック性を否定されることも多かったそうですが、幼い頃から培ってきた文才を武器にチャンスを見つけては能力を発揮し、今では新しい分野の開拓者として注目を浴びています。中野さんによると、人生の岐路で迷ったときに選択の基準にしてきたのは「どちらが安泰か」ではなく「どちらが楽しいか」。ご多忙の中お越しいただいたインタビューでは、素敵な笑顔と満ち溢れるパワーに私たちが元気をいただいてしまうほどでした。
(文責:工学部計数工学科4年 中西彩子)
中野香織さんプロフィール
エッセイスト/ 服飾史家/ 明治大学国際日本学部特任教授
過去2000年の男女ファッション史から最新モード事情まで研究・執筆・レクチャーをおこなっている。
東京大学大学院博士課程単位取得満期退学、ケンブリッジ大学客員研究員を経て文筆業、
2008年より明治大学国際日本学部特任教授。専門はファッション文化史、ダンディズム史、イギリス文化史。著書『モードとエロスと資本』(集英社新書)、『ダンディズムの系譜 男が憧れた男たち』(新潮選書)、『愛されるモード』(中央公論新社)ほか多数。監訳『シャネル、革命の秘密』(ディスカヴァー・トウェンティワン)ほか翻訳も手掛ける。『英和ファッション用語辞典』(研究社)監修。新聞・雑誌・ウェブでの連載記事多数。新刊『紳士の名品50』(小学館)5月20日発売。