11/20(日)オンライン講演会「40代からの女性の健康管理~最近不調だけとこれって病気?~」開催報告

毎回ご好評のヘルスケア講演会。今回は、朝日生命成人病研究所附属病院 糖尿病内科医師の大西由希子さんを講師にお迎えし、生活習慣病の予防を中心に40代からの健康管理について幅広くお話ししていただきました。オンライン開催の本イベントには、1965年卒から2004年卒まで35名(スタッフを含む)が参加。終了後の満足度評価では、なんとほぼ全員が5点満点をつけて下さるという大変充実した内容でした。

<日時>2022年11月20日(日) 10:00〜12:00オンライン開催
<概要>
私は健康的な生活をしているから大丈夫。うちは健康長寿の家系だから私も心配ない—。そんな風にご自身の健康を過信していませんか。今日までの健康は明日の健康の保証には全くなりません。肉体的不健康は誰にでも訪れる可能性があります。それを予防するのが禁煙、節酒、適切な運動、食事といった生活習慣。肥満を防ぐことが特に重要です。同時に、大西さんがとりわけ強く訴えるのが病気の早期発見、早期治療です。そのために欠かせないのが、定期的な健診(検診)ですが、ここには落とし穴があります。高血圧、高血糖、脂質代謝異常などは、痛みや生活に差し支える症状を伴わないため、健診で異常値が出ても放置され、手遅れになりがちです。まずは健診、そして異常があったら症状の有無に関わらず必ず受診を!

大西さんはまた、パートナーや子どもなど家族とともに「健康な生活習慣の実践」に取り組むことが重要だとおっしゃいます。誰かが病気になれば、それは家族の健やかな生活に影響を与えることになりますし、子どもたちに健康な生活習慣を教えることが、彼らの幸せな将来につながるからです。

健康、医療に関する情報があふれる現代において正しい情報を得ることの重要性、医師との向き合い方についてのお話もありました。一人ひとりの外来診療時間は残念ながら非常に限られています。現状を正直、正確、かつ手短に話すことが大切です。経年データを持参することも有効です。また、例えば「私の不調は更年期障害に違いない」などと、医師と話をする前から思い込みを持つのは禁物ですよ。

質疑応答では、大西さんのご専門の糖尿病に関する内容から、家族の健康意識を高めるためのコツ、高齢者の筋肉量、健診の結果の値のとらえ方、家庭用体組成計の使い方、GLP-1ダイエットまで、皆さんが日頃疑問に思っている様々な事がらについて丁寧にお答えいただきました。

参加者の皆さんには、大西さんの分かりやすい話し方が特に好評でした。また、お医者さんとの上手な向き合い方について考えさせられたという声も複数寄せられました。
講師の大西さん、ご参加下さった皆様のおかげで本会が大変実りあるものになりましたことを心から感謝申し上げます。

さつき会イベント委員会では、今後もさまざまなイベントの開催を予定しております。
こんなテーマについて取り上げてほしいというご希望やご提案がありましたら、イベント委員会までご連絡ください。
( 連絡先 : event-contact@satsuki-kai.net )