さつき会奨学金委員会News 3月号
“東大女子学生第一期生の藤田晴子さんの活躍を記念して”というさつき会奨学金へのご寄付第一号のご紹介
厳しかったこの冬の寒さから一転して3月に入って急に暖かくなり、東京の桜も例年よりずいぶん早く16日に開花を迎えました。
皆様お元気にお過ごしでいらっしゃいますか。
「さつき会奨学金基金」の寄付募集を開始したのは昨年の4月。
その寄付の第一号となったのは、東大女子学生第一期生の藤田晴子さんのお名前を安田講堂に残したい、という3名の同窓生の方々によるものでした。 東京大学基金には、累計30万円のご寄付で、安田講堂にお名前を刻印した銘板が掲示される制度があります。初の女子学生として入学され、その後、後輩が学ぶ道を示された、藤田さんのお名前をぜひ残したいというご希望は「さつき会奨学金基金」の趣旨に まさしくぴったりのものでした。
藤田晴子さん(1918-2001)については ご存知の方も多いとは思います。
戦前 レオ・シロタの愛弟子として ピアニストとして大活躍なさった後、1946年に東京大学が女子の入学を許可した年に 女子学生第一期生として法学部に入学。
卒業後は法学部助手を経て国会図書館主事に転じ専門調査員(事務次官級)に昇進、退官後は大学で教鞭をとられました。
藤田さんのピアノの師のレオ・シロタの娘さんの昨年亡くなられたベアテ・シロタ・ゴードンさん(日本国憲法の起草で人権条項作成に関与)を記念した映画「ベアテの贈りもの」の制作が可能になったのは藤田晴子さんの遺贈のおかげだったことも記憶に新しいことです。
東大第一期女子学生 藤田晴子さんの活躍を記念し、お名前をぜひ残したいというお気持ちによるご寄付が「さつき会奨学金」への第一号の寄付となったことは、東大で学ぶ女性たちの学びに対する情熱が、世代を超えて一つの架け橋となるのを見るような思いがします。
皆様の温かいご支援によりまして、さつき会奨学金には 3月12日までに、2916.7万円の募金が集まりました。
今年の入試の合格発表もありましたので、さつき会奨学生のご紹介も間もなくです。
募金の第一次目標額2980万円まで あと64万円と迫っております。(4年制2人+6年制1人 で5年度連続採用なら1700+1280=2980万円)
皆様の一層のご支援により3月末までに今年度の募金目標額を達成出来たら素晴らしいと思います。
一層のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。