さつき会奨学金News 2015年2月
「不平等解消のための小さい灯火に」
社会的格差についていろいろな側面からとりあげられるように
なってから久しくなります。 フランスのピケティ教授による
「21世紀の資本」という本が、日本でも販売部数を伸ばし、
いろいろとりあげられています。 社会的格差について
感じる所がある人々が多いということでもありましょう。
2010年時点で、OECD34か国の中で、
日本の子供の相対的貧困率は なんと 10位と高く、
高度成長期の「皆 中流」という認識は、はるかな
幻想になっている現実をあらためて確認させられます。
(ご参考:
http://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26honpen/b1_03_03.html)
ピケティ教授の本では、格差は不平等ということばで
語られています。 不平等を解消する手だてとしての
教育の重要性についても記述の多くが費やされています。
さつき会奨学金は、大学教育を受けるスタート地点での
不平等の解消のために我々が掲げられる小さい灯火です。
これからも、皆様のご協力で、ぜひこの灯火をともし続けたい、
年末に、来年度の奨学生候補選考の段階で、応募者から寄せられた
作文を読む機会にも、その思いは大変強くなりました。
2月中旬現在、皆様のご協力の結果、累計総額が 5633万円
(うち 今年度分は1300万円)となりました。
「10年間 毎年3人の奨学生に 返却の必要のない給付型の
奨学金を送るという目標」のために あと 370万円です。
皆様のご協力、そして、ご寄附いただだけそうな知人、友人の方々へ
のお口添えを 何卒よろしくお願い申し上げます。