さつき会奨学金委員会News 2016年1月
【増大する教育費負担で「無理する家計」も、今や限界状態】
変化の激しい気候の年明けです。
新しい年に入り、お目にかかる機会があった
さつき会奨学生の皆さんは、いきいきとそれぞれの道に
邁進しています。
東大の大学総合教育センターの小林雅之教授が
「進学格差ー深刻化する教育費負担ー」(2008年 ちくま新書)に
次いで2015年にまとめられた「教育投資・財源の検討のために
(高等教育の場合)」という資料
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouikusaisei/bunka/dai3/dai2/siryou1.pdf
を奨学金委員で読む機会がありました。
世界各国との比較でも、非常に重い教育費の負担を強いられている
状態の日本の家計、小林教授は「無理する家計」というキーワード
で表現なさっています。 年々増大する我が国の家計の教育費の負担は
どのデータをみても、「もはや、これ以上 無理できない」であろうと
いう状態です。 国として、OECDのなかで、せめて平均レベルに
給付型(返還の必要がない)奨学金を拡大することが必須と強く感じました。
我々ができることして、さつき会奨学金を増やすことで、未来の
世代のために、ぜひ皆様のお力をお貸し下さいますよう、
お願い申し上げます。
1月中旬までの さつき奨学金発足以来のご寄付総額は 1億2120万円余。
2015年度は5898万円余となっております。