1月15日(土)『日英現地事情生トーク』開催報告
【開催日程】
1月15日(土)夜8:00〜10:00(日本時間)Zoom開催
【概要】
イギリスご在住中、もしくはご滞在経験のあるさつき会会員3名を招聘して、そのご経験からイギリスならではの社会の仕組みや生活面での気付きについてご紹介いただく「日英現地生トーク」をイベント委員会が企画しZoomにて開催いたしました。
併せて講演会後は、勤務等でイギリスご在住の会員を含めてイギリス社会と深く関係するお仕事へ従事されている8名のコーディネーターをお迎えして、7つのブレイクアウトルームに分かれてトークセッションを開催しました。現役の東大女子学生も含めて、多様性ある43名のさつき会会員等が参加いたしました。
最初にイベント委員長からご挨拶と趣旨説明の後、各プレゼンターより15分程度の連続講演をお聞きしました。
最初のご発表は現地の大学へ研究留学された会員によるもので、大学での研究環境や小学校からの教育システムについてお話いただきました。
次に、現地企業で働く会員からは、職場での日本と異なる慣習や意識の相違について、そしてイギリスでの医療事情についてご紹介をいただきました。
最後に、イギリスに在住される会員からは、車中心の社会など生活面の気付きについて、美しい画像を交えてご紹介いただきました。
その後、参加者が7つのグループに分かれてのトークセッションが2回行われ、グループごとに様々な話題で盛り上がりました。
最後に、招聘講演とトークセッションを参加者全員で振り返りながら質疑応答を行いながら、各ルームの議論も共有する事が出来ました。
本企画は、さつき会イベント委員と共に、イギリス事情へ精通する招聘講演者とコーディネーターが協力して企画立案、進行を行いました。事前申し込みは2日間で定員に達したなど、さつき会会員のイギリスへの関心の高さも実感した次第です。
●プレゼンター
NS氏 日本企業勤務。2年間ロンドンの大学にて研究留学ご帰国。
YH氏 イギリス企業勤務。ロンドン在住。
ET氏 米国在住後、日本へ帰国し、昨年よりロンドン在住。
【提供された話題の概要】
・優秀な学生の確保のために大学は積極的であり、高校生向けサマーコースがある。
・小学校では、国語、算数、理科は必修、その他は選択科目として好奇心を育みながらも、小学校のうちにある程度の専門性を高め、将来を見据えた進路についても考えさせる教育システムとなっている。
・私立学校では日本の数倍に及ぶ高額な学費である。
・職場での上下関係意識は日本に比べ低いが、ダイバーシティーや倫理観への意識ははるかに高い。
・NHSと呼ばれる、保険料を支払い加入すると原則無償で治療を受けられる医療システム
(※参考 https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/europe/uk.html )
・自然豊かな環境が居住地区のすぐそばにある一方で、信号や速度を守らない車優先社会であること。
・紳士的社会のように見える一方で、実利主義や覇権意識が根付く社会としての側面もあること。
・その他
現在、ご参加いただいた皆様へアンケート調査を実施しているので、それらのご意見を集約して今後の活動へも反映させたいと思います。昨年の日米現地事情生トークに続いて、さらに活況あるイベントとなりましたことをご報告致しますとともに、ご参加いただいた皆様へ心より感謝申し上げます。
以上